趣味の話 お茶と着物と
草履を新調したので、履きならそうと思ったら、足袋はかないといけないな、着物も着ちゃえ、でウールの着物着ました。
これで商店街歩いてます。
最近ようやく着物のあれこれがわかってきた感じ。
お茶を習っているので着物は必須なんですが。
中学の3年間、クラブ活動でお茶を習ったのがきっかけで、途中ブランクがありつつも、表千家の教室に通っています。
中1の担任が茶道部の顧問だったので、勧誘されてつい入ってしまったのがはじまりです。気負うことなく始められたのが、今も続けられてる秘訣かもしれません。
大人になってから始めた教室では、20代の和裁師さんがいました。先生の着物のお仕立てはもちろんのこと、女優さんの和服も仕立てていました。見た目は髪の色も明るい(金髪)今時の若い女の子で、お稽古ではへそ出しGパンでイケイケな感じなのに、実は和裁師という彼女に、私はひそかにギャップ萌えしてました笑。
当時私も20代でしたが、私も彼女みたいになりたい!と思いました。着物が縫えるということは当然着付けもできるわけで。彼女は私の憧れでした。大して年も変わらないのにこの違いはなに?
強く願えばかなうもの、こういうときは人間、大きな力を発揮するものです笑。会社で着付けを習っている同年代の子が、浴衣くらいなら着付け教えてあげるよと快諾してくれました。定時後休憩室で浴衣の着付けを習い、できるようになりました。
その後、つくば市の生涯学習で「自分で仕立てた浴衣を着てみませんか」という、全7回の和裁を受講しました。おかげで単衣なら縫えるようになったので、浴衣とウールの着物は自分で仕立てられるようになりました。
私の世代はちょっとあやしいですが、親や祖母の世代は着物を持っている人が多いです。しかも質がいい。嫁入り道具のひとつとして持っている人も多いし、最初から自分ですべてそろえるとなるとうんとお金がかかるけど、お茶をやっているというとあちこちから着物が集まりました。
お茶を習っているとか、必要な人は大枚はたいて新調するけど、かたや二束三文で売る人が多いのも事実。けど、最近ようやくわかってきた目で見てみると、全身エルメスのスカーフ、もとい、全身シルクをまとうって、なんて贅沢で素敵なんだろうと思います。シルクは扱いが大変だけど、それでも身にまとえばあの光沢と肌触りがたまらず、だからいまだに呉服業界では正絹がすたれないんだなぁと。静電気も起きないしね。あの、すとんと落ちる感触がたまりません。
とはいえやっぱりお手入れが大変なので、今回は東レのシルックという、ポリエステルでお着物を仕立ててみました。来月の仕上がりですが、着てみてよければ少し増やすつもり。
着物って、茶会の時しか着ないから、着なれないし長いし扱いづらくて時間かかるわ苦しいわ、と思っていたけど、
毎回お稽古は、半幅帯でいける浴衣やウールを着ることにしました。歌舞伎鑑賞やちょっとしたお出かけはウールも着るけど正絹も着て帯はお太鼓 もしくは半幅でお太鼓風
と、とにかく和装の機会を増やしたら、ようやくいろいろ色々わかってきて、
私が持っているのは浴衣とウール あとは正絹のやわらかものばかり 帯も半幅か、錦糸のガチなのが多い
普段使いでもっとたくさん着たいので、正絹やわらかもの以外のものをそろえるべし
シルックよし、ウール追加よし、浴衣地ももっといい生地のがほしいな。正絹でも値は張らず、そこそこのもの。小紋もね。じゅばんも夏冬揃えたい。夏の単衣も着てみたい。
で、都内に越してきたことをいいことに、日本橋や銀座、横浜などあちこちの和服やさんを見て歩いてます^^
安いものではないし、洋服みたいにぱっぱと断捨離するものでもないので、たとえお店のおばちゃんの押しが強くとも、すぐ買わないでまず目を肥やすべし。最初から、勉強させてくださいといえば、親切に教えてくれる店員さんもいるし。
和服業界も高くて敷居が高いのわかってるから、今はいろいろ工夫されてるし。想像以上に見やすいです。
着つけもね。最初浴衣をそうやって習って、その後は都度払いの着付け教室に何度か行ったけど。マネキンに着せてみせてくれたらよかったんだけど。背中で(後ろで)わーわー言われながら手伝ってもらいながらの着付けだったので、回数重ねても後ろで何やってるかわからなかいうちに着付けが終わっちゃってたのよ笑。
けど今はユーチューブがあるので、着つけはそれでできるようになったので。便利な時代だよね。
もともと、日本人が普通に着てたものだから。できないわけないし、全員が着付け教室に通ってたわけでもないと思うのよ。
今はすたれて、教室通わないととっかかりがわからなかったりもするんだけど、着なれてくると「ああ私も日本人だなぁ」と、DNAが呼び覚まされる気がしてくるから不思議。
帯の手前までは何とかなるんだけどね。帯だよね、ネックは。まあこれは、ワンタッチ帯とかあるから。便利なものがあるのなら、なんでも使えばいいと思うんだよね。
あと下着と補正ね。じゅばんも最初、下着って知らなかったよ。白い着物だと思ってた。
袷もはまぐり?って最初思ったし笑
けど洋服もそうで、子供のころから、ボタンは下から留めていくとか、靴にも左右があるとか、お勉強しながらだんだんわかってきたわけで。夏でも寒い日は、夏用のものをはおるべきで、ダウンは着ないとかね(昔いたの。夏に寒いってダウン着てた子)。そういう服の常識と同じく、着物についてもおのずとわかってくるもので。
洋服はたとえファストファッションでも、自分のこだわりってあるように、着物でも自分はこうするというこだわりが出てくるまでは失敗するんだと思うし、洋服もさんざん、失敗してきたようにね。けど洋服という土台があるなら、お高めの着物は失敗少なくしていきたいので。
きもの屋が怖いのは、やり手ばばよろしく貫禄のあるおばさん店員が、押しの強さで高いのを売りつけてくるかもしれないという恐怖笑。けどさぁ、よく考えたらそのおばちゃんが洋服屋の店員だったら、その人のセレクト、選ばないよね?笑。
と思うので、格がどうだの、品がいいだのいろいろ言ってきても、自分のセンス信じた方がいいと思う。ただでさえ頂き物で自分では選ばないような、そのくせクオリティは高いものをどう使いこなそうかっていう問題もあるんだし(もらった以上、使わないのも申し訳ないでしょ)。
なんとなく最近、格っていうのもわかってきたんだけど。
うるさいわ。皇室に出向いて式典出席とかならいざ知らず。趣味で茶会や食事会程度に、格だのガタガタ言わんといて、って感じ。
私はワンピース感覚で着てます。
だから普通に洋服で使うバッグも持つし、マフラーもする。洋服のコートも羽織る。大正時代みたいに、ショートブーツ履いてもいいかもね。