浴衣の反物
また買っちゃいました。浴衣の反物。
現在、和裁教室では肌襦袢を2枚同時に仕立てていて、あとは襟つけを残すのみ。
このあとは浴衣5枚と単の着物数枚が待っているので、つい反物に目がいってしまいます。
最近は洋服よりも反物見てる時間のほうが圧倒的に多いです。
今日このブログを書きながら、実はもう一反、シルクウールの反物を買ってしまったのです。
ポーラとか言ってたな。ここの業者さんは倒産したらしく、今回の仕入れが最後だというし、ウールはしわにならず自宅で洗えて便利だときいたので、つい買ってしまいました。
お昼休み、和裁教室の生徒みんなで反物合わせをして、これがいいよと皆さんのチョイスで選んだシルクウールは、白地に黒でかすり調の柄が描いてあるもの。自分だけだとかたよりが出るので、私は周りの意見も参考にさせてもらっています。
和裁やる人っていうのは共通点あるんでしょうか。基本手先を使うのが好きなんでしょうね。先生は園芸がご趣味のようで庭にたくさんの鉢植えのお花で私たちの目を楽しませてくれるし、お昼休みもほぼ全員手作り弁当持参、しかも品数多いし旬のものを取り入れておいしそう。みなさん電子レンジも冷凍保存もあまり好きではないらしく、ちゃんとゆがいて新鮮なうちに消費してと、実にまめまめしくお料理してますね。手作りの差し入れも多いし。
年上の女性も多いので、お昼の世間話は非常にためになります。レンチンしない食材の下処理方法とか、時短方法とかね。生活の知恵しかり、考え方しかり。
話を聞いていると、女性は年を重ねると年々賢さが増し、無駄がなくなっていくような気がします。参考になる話や考え方が多くて、お昼休憩だけでも勉強になりますね。賢さとたくましさを兼ね備えていているなと思います。3.11震災当日もお稽古していて、帰れなかった人はお教室に泊まったらしく、ここまではわかるのですが、翌週からも淡々とお稽古したんだそうで。きっとこの人たちは、被災しながらでも和裁やってるんだろうな。
それで思い出しました。被災してしばらくの間、つくばは計画停電と断水が続いたけど、その時長いこと美容室に行っていなかった私はどうしても髪が邪魔で、いつもの美容室に行ったんですね。こんな非常時にごめんなさいといいながら。そしたら私のほかにもかなりご年配の女性がお客としてきていて、その方いわく「いつも通りに生活してるだけ」とのことで。そのたくましさが和裁教室の女性たちとかぶったのでした。
とりとめのない話になってしまいましたが。
商店街が多い下町に越してきて、地元のお祭りを楽しみにしていたんですが、去年はコロナでお祭りがなくて残念でした。今年はこの反物で浴衣仕立てて、お祭りを楽しみたいです。