家を買うとき、選ぶとき
私は結構保守的なので、引越しなどで方位を選ぶときはかなーり範囲を狭めて鑑定します。
少しでもよろしくないと思われるものは排除し、数少ない残った選択肢から選んでもらうようにしています。
ですので、場合によっては八方塞がりだったり、向こう数年吉方がとれないなんてことも起こります。
これを基本スタンスとし、相手がどうしてもそんなこと言ってられないよとなったら妥協案としてすりあわせをしていきます。
ですので引越しに伴う方位に関しては、半径2km圏内は方位は関係ないというのがセオリーですが、私は半径2km圏内も方位を考慮します。
と、いうのを念頭に置いているのですが、今年に入って主人が品川で家を買いたいと言い出しました。
確かにここはアクセスがいいし、生活がコンパクト。便利な生活ができます。
つくばの田舎暮らしもいいのですが、車必須で買い物はモール系か都内まで行くことが多く、電車利用の際は駅まで自家用車を使う生活なので、土地は安くとも老いて免許返納することや、病院を考えても住むのは都会のほうがいいのではという理由から、ここ数か月、小さな中古住宅を探していました。
広さや予算、駅からの距離など諸々の絞り込みをしていくと、見つかるのは似た物件なんですが、これがどうしたわけか、艮玄関(うしとら)の物件ばかり。やっと見つけたほぼ理想の間取りの物件は、今いるマンションの半径2km圏内とはいえ五黄殺方位でした。
まずまっさきに、艮玄関は×。これはトッププライオリティだったので、最初の数件は却下。方位悪くないし玄関もいい物件もありましたが、値段高すぎ。
と、けんもほろろの対応をしていたら、最後に見つけてきた五黄殺方位の物件を、主人は買いたいと提案してきました。
五黄殺方位の物件は、いっけんよさげなのが罠
どの物件も半径2km圏内でしたが、それでも現在地からの吉方のものだけ高い。五黄殺方位はその半額でした。
方位を考慮しなければ大抵の人は、この五黄殺方位の安価な物件に走るでしょう。
しかし本当に買うべきなのは、ここでは吉方位の割高な物件なのです。
五黄殺方位というのはこのように、飛びつきやすい魅力があるのです。
相場より安い、現代風のデザインでおしゃれ、といったように。
私はこれを五黄殺の罠と呼んでいます。←天音節。気学用語ではありません
五黄殺方位の安い物件は主人いわく「こんなに安いなら、早く決めないとほかの人にとられちゃうよ」。
はやる気持ちに焦りも加わります。判断力が低下するのはいくつも理由がありますね。
うーん。
今まで私のお客さんたちが、私の反対を押し切ってでも買ってしまう凶方位の魅力というのはこういうことかと、私も一瞬ゴーサインを出しそうになってしまいました。
当然リノベを考えているので、新築そっくりさんなんかにしたら、見違える住まいになるでしょう。間取りも、壁を取り去ってカウンターキッチンにして、、、いいかも。
家を買うときは、血走ってしまいがち
数千万円の物件に対し、ドアノブひとつがいくら、シャッター全室つけたらトータル○○万アップという話に、なんだ○○万円かぁと金銭感覚がマヒしがちなお家ばなし。
大きな金額を扱うことや、新しい生活の夢やもろもろが相まって、人はまともな判断ができなくなっていくのかなぁと思いました。
今回、身をもって体験しました。
これじゃあ普通の人なら、安いし買っちゃえ、方位なんて当たらずとも八卦だもんねと、家相風水は後回しにされてしまうわけですね。
この五黄殺方位の物件は、踏みとどまりました。
まだしばらくこのマンションにいることになりそうです。
艮玄関だの、五黄殺方位だの、相場以上に高い物件だのしか出てこないということは、今ではないということだなと思いました。
不動産はご縁ですから、無理したらいけません。
小さなおうちにあこがれが
もしも私が 家を建てたなら 小さな家を 建てたでしょう
古くは9坪ハウスやトレーラーハウス、タイニーハウスと、小さなお家にあこがれがある私。
過不足のない、だけど老いても一人でメンテできる、手に負える家が欲しいとずっとずっと思っていたのです。
さほどマメではないけどそれなりにきれいにしてたい、掃除も草むしりも電球替えも、自分でできる範囲の家がいい。
何十年もローンとか、それは私の中ではありえないから、車の延長で買える程度の家。とすると、トレーラーハウス並みの小さな家になりますよね。
ミニマリストには程遠いけど、なるべくシンプルに物は少なめに、すっきり暮らしたい。
結婚した今でもその夢は変わらず、トレーラーハウス的なおうちを2件並べて暮らしたいですね。
主人の家と私の家ね。で、夕飯時は行き来するの。
小さなお家というのは家相的に無理がでてきます。
なので譲れないところだけ押さえて、方位は吉方、引越しも吉日を選ぶようにしたいです。
特に日本は土地が狭いので、都内では狭小地に無理ぐりあり得ない間取りで家を建てたりします。
もともと完璧な家相というのは机上の空論に近いので、方位や吉日選びでフォローしていくのが得策だと思います。