吉方とり・方違え(かたたがえ):源氏物語
源氏物語を読んでいると、頻繁に出てくる方違え(かたたがえ)。
これは気学の方位とりにあたります。
毎日宮中へお勤めに行くのに、たとえば宮中が北にあったとして、
毎日暦をみて、今日は北はダメだから、
いったん西に行き、そこから北東方位の宮中に出向くというように、
遠回りをして目的地が吉方位になるように動くことをいいます。
気学の吉方とりはこの時代からあったんですね。
源氏物語の話の中では、どちらかというと凶方位を避けての移動という感が強いですが。
なぜこの話をしたかというと、この方違えは、現在でも需要があるからなのです。
実際わたしのお客様でも何人か方違えのご要望があります。
主に受験生のお子さんをもつ方ですね。
志望大学の方位を割り出し、受験の時に吉方になるようにマンスリーマンション等借りてしばらく住むので、どこに住めばいいか割り出してほしいというものです。
進学はその子の一生に大きく影響するものなので、自分でできることならなんでもしておこうという考えなんでしょうね。
受験する時期ははっきり時期が割り出せるので、この方違えをご依頼されるお客様は、1年生のうちから等、早いうちからお越しになって、周到に計画を立てて実行されます。
引越しなど、気学では方位をみることを重要視しています。
受験時の一時的な引越しなどは結構マニアックな部類に入りますが、方違えは今でもこうして行われています。