暦があてはまらない人

今でこそ個人情報とかいろいろ言われていますが、私が昼間の仕事を辞める数年前までは、さほどうるさくありませんでした。そしてそのころの私は、人の生年月日に興味があったので、年に一度の年末調整、部内の源泉徴収のとりまとめが、何よりの楽しみでした。

悪用するからいけないのであって、私は他言してないし。この、たくさんの生年月日と実在する人たちを長年にわたりみたことが、私の気学の勉強の基礎になったと思っています。けどそんなことをしなくたって、人数が多かった私の職場では、気学を習っているというと占ってほしいという女子がそれはそれはたくさんいました。定時後に会議室を予約して、そこで20人一気にみたりね。

その子たちがお友達も連れてきてくれたので、無料でみるにはさばききれず、私が直に知らない人は有料ね、というのが占い師になる始まりだったかな、と思います。

話を源泉徴収に戻しますと、私のいた職場というのはちょっと特殊なところで、天才肌の人もごろごろいるようなところだったので、習った通りの九星、干支にあてはめてもあてはまらない人というのがいました。ええ、確かにいました。

その人は違った世界が見えてるんだろうなーという天才肌の人で、会話も2センテンスまでといいますか、うんとかそうとか、「それ、やらない」とか、せいぜいこの程度の会話しかしない人で、自分のデスク以外の電話はどれだけ鳴っていても出ないような人でした。一見ぶっきらぼうなんですが、悪気はさらさらない人で。なんといいますか、会話だけだと就学前の無口な子供と話しているようです。しかし彼が書く論文などは超難しくて、タイトルからして何いってるかわかりません。論文みてもわかりません笑。
その世界では5指に入る天才だったとききます。

で。この方の生年月日を調べても、調べても特徴があてはまらないのです。
天山先生にそのことを伝えると「俺のところでも全くあてはまらなかった人が、占い人生40年で2人ほどいた」とのこと。

例外っていうのも、あるんです。

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