夏のおわり・浴衣つれづれ

アイロンがけしてます

もう秋ですけどね。

久しぶりの着物ネタ。

わたしは浴衣が大好きです。
自在に仕立てられるようになりたくて和裁教室に通っていますが、究極のところ、浴衣の作り方だけでもいいくらい。
それくらい、浴衣が好きです。

写真は、今年手に入れた浴衣です。
オールミシン仕立てのいわゆる「つるし」で買いました。

着てみた感想。オールミシンの浴衣も悪くないです。
襟にも補強がしてあるし、袖口や身八ツ口も、ちゃんとかんぬきどめがされてる。
思ったより悪くないなという感想でした。

なかなか自分では選ばないようなかわいらしい柄にしました。
既製品なのもあって、ひと夏もてばいいやと思って着はじめましたが、かわいらしい柄なのでもったいなくなり、大事に着ています。

この夏は本当によく浴衣着ました。

お茶のお稽古が月2回のペースであるので、それを全部着物で行ったら年に24回は着物着るチャンスがあるんですね。
慣れてきたのもあって、着付けがだんだん早くなってきて着物への敷居がどんどん低くなり、週に2,3回は着ています。
今日、浴衣の着付け、時間をはかってみたら7分でした。

暑いから、補正も伊達締めもなし。腰ひも2本と半幅帯で着ます。

脱いだら着物ハンガーに干して、汗をとばせば2,3回は着れるので立て続けに着て、洗うときは手洗いです。

最初は洗濯機に入れてましたが、手洗いの方が生地の負担が少ないかなと。

洗面台に水を張り、そこにセスキ炭酸ソーダを適当に振り入れ溶かしたら、その中で洗います。
軽く絞ってすすぎは1回。最後に1分、洗濯機で脱水するだけなので、機械に振り回されるのは1度だけ。
これだけでもずいぶん持ちがよくなるかなーと思ってます。

脱水を済ませたらすぐに着物ハンガーに干して、翌朝には生乾きの状態なので、そこで高温でアイロンをかけて水分を飛ばし、たたんで少し落ち着かせてから箪笥にしまってます。

最初は染料のにおい?セスキ水に入れると独特のにおいがして、水も染料の色が出てきてましたが、この夏数回洗ったらだいぶ落ちつきました。

実はこの夏、和裁教室で浴衣の反物を3反買ってしまいました。
先生いわく「問屋が突然送りつけてきた」そうで、竺仙にはない色味とデザインだったので、つい。
難しそうな有松絞も買っちゃいました。

だって、先生がついてたら絶対失敗しないから、難しい反物や高い反物こそ、お教室で作るべきでしょう。
とわたしは思ってます。

だんだん色々仕上がってきたので、友達や主人と出かけるときも着物の機会が増えてきています。
夏の間は美容襟に足袋履いて、名古屋帯締めてひとえの着物風に浴衣を着たりもします。

とはいえ今までの洋服も着ないともったいないし、下着からすべて、洋服と着物は違うので、どうしたものかと考えて、

洋服と和服、1日おきに着ることにしました。
気分でね。暑すぎたら連日洋服のときもあるし。

着物って高いイメージ強いですけど。

よく考えたら洋服だってゼロからそろえるとなったら、それなりにしますよ。ブランドものじゃなくても。

下着もブラショーからストッキング、ブラウス、スカート、パンプス、カーディガン。
寒かったらヒートテックやコートも必要だし、バッグとか。ね。トータルしたら和服と同じようにかかってるんですよ。

わたしは洋服でさんざん失敗したので、着物はここ2,3年ですがその失敗を生かしてよーく考えて買っているので、ほぼほぼ失敗してないと思ってます。

お安くてもいいから、まず二部式の襦袢の上下をそろえる。わたしはいわゆるうそつき、胴体がさらしで袖はポリの安価なものからスタートしました。
そろそろヘタれてきてますが、和裁教室では麻のじゅばんや正絹のじゅばんも習うのでもたせます。
けど二部式便利だし、さらし+ポリは洗濯やお手入れラクなので、また買うかもしれないです。
正絹至上主義ではないです。
江戸時代や大正時代、ポリなどの洗える素材があれば、その時代でも使ったと思うんですよね。

次に草履。洋服でもそうだけど、履きづらいと足が死ぬしつらいだけなので、歩きやすさにこだわってよく吟味して買いました。
それまでは母のお古や成人式の金ぴかの草履を履いていました。これが鼻緒が痛くて、距離を歩くとギブアップもので。けど両方履きつぶしてから買いましたょ。

カレンブロッソは歩きやすくてとにかく丈夫。パンプスなどより歩きやすくて、友達と歩き回るお出かけでも足元気にしなくていいので買ってよかったです。それもあって着物でのお出かけが増えたんですよね。

色も土台が黒、鼻緒が赤のもので、砂利道など汚れても目立ちにくいものにしました。案外どの着物にも合うので、季節問わず、浴衣着物問わずこれ1足です。

茶会用に白の草履もありますが、これもカレンブロッソで購入したものの、やはり白は汚れが目立つので茶会にしか使っていません。カレンブロッソの丈夫さ考えるともったいないくらい使用頻度が少なくて。白は値段に関係なく汚れるので、この白い草履こそ、もう少しお手頃なものを買えばよかったです。土台と鼻緒、それぞれカスタマイズして買ったんですが、お高めの蛇皮の鼻緒なんか選んでしまったんですよね、、、茶会では座敷に上がるので、脱ぐと草履のよしあしが一発でばれるというか、汚れた草履で行こうものならほかの方たちのきちんとした草履と無言で比較されてしまうので、下手なもので行けないのです。
汚れた高級品を使い続けるなら、手ごろなものでも常にきれいなものがよかったなぁと、これはちょっと後悔しています。
まあカレンブロッソ丈夫なんで、汚れてもふけば元の輝きに戻るかもですけどね。

浴衣のなにがいいって、木綿や麻などの天然素材でできていて、気持ちよく着れて、気持ちよく洗えるところ。
大きくて大胆な柄が全体に散っていて、夏を感じるところ。
手軽に着れるのに、きちんと和を感じられるところ。

まだ暑いので、9月なかばくらいまでは浴衣を楽しみたいです。
濃いめの色味の浴衣ならまだいけますものね。

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