陰と陽とはワンセット
どこかであやめが咲いてるのをみたので、まだいけるとアヤメ柄の帯。
季節限定の柄なので、使える時期はこればかり締めています。
しかし暑い・・・。夏着物は帯に汗じみがつくのを防ぐため、おなかにタオルをぐるぐる巻きにしています。
このところの猛暑・・・。昔の夏の方が、着物生活もしやすかったのかもと思ったり。
世間一般的に、陰は暗くて×、陽は明るいから○、という風潮がありますが。
陰陽というように、この世の中は陰から始まって陽は後なのです。
そして物事の深みは陰があってこそなのです。谷崎潤一郎先生の「陰翳礼賛(いんえいれいさん)」を、わたしは主張したい。ざっくりいうと、「暗いのがいいんだよ」という話です。
何度もいいますが、色気というのは明るくオープンなところでは発生しづらいのですよ。
味がある、深みがある、色気があるなどの大人の要素は皆、影すなわち陰が重要な役割を担っているのです。
そして物事には必ず陰と陽との要素があって、
ここからが本題ですが(いつもながら前置きが長い)、
嫌いの要素には、必ず好きの要素もあるものなのです。
エネルギー的には、好きでも嫌いでも、そこに向けられているエネルギー量は同じで、それがどちらを向いているかだけの問題なのです。
例えば、人気がある芸能人は同じだけアンチがいる、というものですが
確かにそうで、強い光を浴びればその分強い影ができるのです。
強い光(脚光)=人気
強い影=アンチ
ね。光と影、陰と陽とはワンセットなのです。
言い方を変えれば、嫌われているというとマイナスイメージ強いですが、それだけ意識されている、エネルギーが向けられているということで、決して悪いことではなく、
むしろ無関心の方が、エネルギーは動いていないわけなので、こちらの方がよろしくないんですね。
陰は世間で思われてるほど悪いものではないよという話でした。