久々の和裁ネタ
今日は趣味の話です。久しぶりに和裁ネタを。
毎週和裁教室に通い続けて4年目になりました。
2024年に入り、紳士物を仕立てています。
まずは浴衣から。写真は吉原つなぎです。
浴衣大好き。着るのも仕立てるのも。も、和裁のお稽古はずっと浴衣やってたいくらい。
これは鎖の柄に大小があるのと、縦じまが入っているので柄合わせに半日以上かかりました。
こんな大柄はやっぱり浴衣ならではだと思うので、何が一番楽しいって柄合わせですよね。あーでもないこーでもないと考えるのが最高に楽しいです。
品川に越してきて、着物を着る機会がすごく増えました。
そしたらそれに感化されたのか主人も着物を着るようになり、去年の夏は浴衣で一緒に出掛けたりしました。
この頃は夏が猛暑なので、浴衣ですら着るの嫌になったり、冬はインフルの病み上がり後はちょっと着る気になれなかったり、というのもあるんですが、今年はもう少し、着物着る機会を増やしたいです。
あと目が肥えましたね。我ながら。
和裁教室では先輩たちの縫っている、全国各地の織りや染めの反物をみることができるし、自分も興味であちこちお店やイベントに顔を出すので、おのずと覚えますよね。
今日は教室で、先輩の小石丸の反物をみせてもらいました。
日本在来種の蚕、小石丸。めったにお目にかかれない代物です。ついでに端を少し触らせてもらいました。
その土地の産物(織りや染め用の草木など)を知ることも興味深いし、大量生産とは真逆の文化を垣間みれるというか。
それらが手作業のものだったりすると、ああずっと大事にしなきゃなと思ったりします。
着物はお茶と同様、芸術だなと思うんですよね。
お茶の何が楽しいって、日本の姫なみやびの世界を地でいけることだと思います(なんじゃそりゃ)
ざっくりいうと、あんみつ姫の気分を味わえるみやびな習い事だと思うのです。
まあ戦国時代に武将たちがこぞってたしなんだという背景は別としてですよ?
実際茶室に入るとき、にじり口なんていうのは、腰の刀を差していては入れないような造りだからで。
藪の内流なんかはまさにそうで、うぐいす張りの廊下や忍者を思わせる仕掛けなど、茶道って基本、戦国時代の延長というか、敵の侵入を考慮に入れてのふるまいが多いですよね。
あんみつ姫うんぬんは、あくまで平和な現代を生きるわたしの感覚です。
民族衣装でもあり芸術品な和服を実際に着て生活が楽しめる、、、なんて楽しいんでしょ。
この頃とくに思う。日本人に一番似合うのは着物だなーって。
どれだけ洋服が普及しても、洋装の着こなしは欧米人にはかなわないし、和装は日本人が一番似合うと思う。
特に歳を重ねてくると、ますます洋服は難しい。着物の方が体の変化に寄り添ってくれる気がします。
日常着物を着ていた時代って、ほんの100年前まであったんです。それも2000年近く。
てことは、世の中もっと着物であふれていて、すると日常使用する、廉価版の手ごろな着物もたくさんあったはずなんですよね。
今だってうまく買えば、お金をかけずに買える方法っていくらでもあって、
着物好き^^で飛び込んだら案外ふところが広い世界で、ますますいいなと思います。
せっかく便利な現代に生きているので、現代ならではのシルックやセオアルファなどの便利な素材のものや、昔ながらの銘仙や紬、お安く買えた使い勝手のいい一枚など、堅苦しく考えずに楽しみたいと思ってます。