昨日の家相のつづき(恋愛話はないけど)

やっと来た~(^0^)/

頼んでた夏帯。夏帯は白っぽいものしか持っていなかったので、濃い色の名古屋がほしかったのです。

西陣織の夏名古屋。西陣だの名古屋だの、地名ばかりではて?と思うことなかれ。間違っておりませぬ。

これは紺地で黒ではない濃い色だったのと、刺し色のピンクが気に入って買いました。
使い勝手よさそう^^ 買ってよかった。

昨日の家相の話のつづきです。

家相というのは姿かたちすなわち間取りに吉凶があるのでどんなに見栄えのいい家だとしても、間取りが家相的に悪ければ悪いのです。

繰り返します。悪いったら悪いのです。

もう、そういう姿かたちなんだから悪いと認めてそこに住み続けるか、もっといい家相の家を探すか、2択なのです。

しかし家はそう簡単に変えられないのが現実です。
労力もそうですが、財力が大きな理由を占めるからです。

家相そのものは勉強してみると、そんなに難しくないやと思う方も多いかと思います。
毎年出ている高島暦などにも家相の図がありますし、それに沿った間取りを選べばそう大きな失敗がないからです。

問題は、その「沿った間取りにする」ことです。

既に住んでいる今の住まいがよければいいのですが、大抵は微妙かと思います。

先日みた長野のある物件は、明らかに家相を意識した吉相でした。
中古物件ですが、田んぼ付きの大きな物件で、家全体の大きさの割に水回りが狭く集中してる感を受けましたが、8方位仕切った中の無難なエリアに凶とされる水回りを集中させたようです。

お値段も数百万円と、田んぼ付きの大きな平屋で都内では考えられない広さと値段。自然も豊かだし、農作業がイヤでなければ魅力的な物件だと思いました。

これはわたしの考えですが、家にそこまで財力をつぎ込まなくてもいいのかなと思っています。
リフォーム(中古物件)を嫌う方も多いですがものは考えよう、枠組みや面倒なあれこれが済んでいる状況で、それを生かして直すところだけ直せば住めるって、労力もお財布にも優しいです。
リフォームの方が固定資産税もかかりませんしね。

特に昨今はゲリラ豪雨や夏の猛暑など、家屋建物にとっては過酷な状況ばかりで老朽化が昔より早く進むと思いますし、自然災害諸々、先に余力を残しておくといった意味でも、家に人生の大半をかけなくてもいい気がします。

2010年にロンドンの友人宅に1週間ほどステイさせてもらったのですが、築300年の石造りのアパートで、女性3人でシェアしている暮らしぶりでした。間取りは3部屋は各々1部屋確保して、お風呂とトイレは共同で使っていました。

築300年の間取りはリフォームを繰り返していましたが水回りはそれが難しく、トイレとお風呂環境はまちがいなく日本はトップレベルだと思います。台所もガス式でしたがコンロではなくマッチで火をつける方式、下に洗濯機が作り付けでついていて、こちらでいうところの食洗機が収まってるところが洗濯機になっていました。

一度扉を閉めたら洗いあがるまで開かないんですが、高温のお湯で洗う形式なので洗濯物がとにかく痛みました。温度調節もできず、手洗いして脱水だけ行うということもできず、洗い~脱水までのフルコースしか選択肢がない。

家電製品のきめ細やかさも、日本は素晴らしいと思います。これに慣れたらいけないとも思いますね。

トイレもウォシュレットどころか便座も冷たいし、水を出すのにコツがいるレバーで、最初は慣れなくて何度も何度もレバーを動かしました。夜中寝ぼけてトイレに行っても、水が流れなくて苦闘しているうちにばっちり眼が冴えてしまうというね;;

お風呂も温度調節なんてできませんでした。熱湯と水と、二つの蛇口があって、それでちょうどいい温度になるまで手動で調節です。お湯も水も、どちらの蛇口も水の出方に波があるからすごく熱いお湯が出たり、合わせて水の蛇口をひねると冷たすぎたりと、この調節にも数分かかる。やり直すのはいやだから、ベストな温度になったら出しっぱなしで体を洗う、髪を洗う。
水の質も、硬水だったので、洗うほど肌も髪もガサガサになるし、美容用シャワーヘッドなんてありませんでした。

そんな友人の彼氏(イギリス人、のちのご主人)、の友達が家を買うと言っていて、えその若さで家を買うの?キャッシュで?とよくよく話を聞いたら、イギリスでは新築はまずなくて中古物件を買うのだ、家と言っても日本でいうマンションで、値段は当時で400万程度、築年数は当然古いけど自分たちでリフォームして好きに楽しむんだと話してました。

数百万で家が買えるから、若くても家を買う人多いんだよ。そして気軽にそこを売却して次も買うんだよと話してました。

彼女もその後結婚が決まり、ご主人はご当地のイギリス人だったので郊外にオフィス兼自宅があるからそこで一緒に住むことになりました。オフィス兼自宅は一件家でしたがもちろん中古です。

地震が少ないこと、石造りの家であること等、日本とは事情が違いますが、日本の家屋は1世代で終わってしまう家の割には高価すぎる気がします。というか、イギリスの家だって初期投資はかかったんでしょうが、それを数100年単位で使い続けるからコストが下がってるんですね。

イギリス滞在中、さらに別の場所でホテルに泊まったりもしましたが、そこも築300年以上、シェイクスピアの時代に建てられた石造の建物で、もとは修道院だったというところでした。それはそれは古かったですが、ステンドグラスなど修道院ならではの風情あるお部屋に泊まれました。お風呂はガラス張りのシャワーのみ。水回りをモダンにリフォームしただけで、とても素敵なホテルでした。

今の日本の家は一見きれいですが、少し前の日本家屋、例えば藁ぶき屋根の元庄屋の家のように、何世代にもわたって耐えうる家屋が少なくなった気がします。当然昔にも貧富の差はあって、吹けば飛ぶような一時しのぎの家もあったでしょうが、現在の民家で次世代に引き継がれ、古民家カフェでもやれそうな物件はそうないなーと思います。

その割に高いのは多くの世帯が初期投資で新築物件を買おうとするからで、それは悪くはないのですが今の経済事情やサステナブルな風潮からは少し離れている感じがします。

ま、リフォーム悪くないよ!ってことなんですけどね。

まとめ
家はいきなり新築買おう!じゃなくても大丈夫、それよりは少し経験を積んで、余力残していい物件の時に動けるようにしようね、といった話でした。