実例:引越し、家相 K様ご夫妻

お客様から掲載の許可をいただきましたので、実例としてブログに挙げたいと思います。

K様ご夫妻からご依頼をいただいたのは、2017年冬のことでした。
K様ご夫妻は山梨在住、縁あって当時つくばに住んでいた天音に電話でご依頼いただきました。

K様ご夫妻
ご夫婦で山梨でペンション経営
食事は創作フレンチのレストラン形式で、昼間は宿泊客以外でもご利用可
ご主人が料理を担当、料理が趣味でランチやディナー以外にも、山梨でとれた果物でジャムを作り店内で販売

ご夫婦の希望
当時五十路を迎えられたご主人は、まだ気力体力があるうちに更なる料理への挑戦をしたい、今度は路線を変えて和食にチャレンジしたいとのこと。
料理に専念したいので宿泊施設は無しでレストランだけ、住まいとお店を兼ね備えた物件で新しくスタートしたいとのことでした。

ご依頼内容
1.自分たちの希望に合う物件を見つけたので間取りの吉凶をみてほしい
2.翌年引っ越しして夏にはオープンできるようリフォームを済ませたい。引っ越しにいい時期、契約や届け出をするのにいい日取りを割り出してほしい
3.新しいお店の屋号。ペンションの屋号は引き継がず、新しい名前にしたい。
和な名前で、あったかくてほっこりして、気さくに入れるような店名にしてほしい。


天音の鑑定
1.自分たちの希望に合う物件を見つけたので間取りの吉凶をみてほしい について、
ご夫妻が見つけた物件は以前レストランだった居抜き物件で、1階がお店、2階が居住スペースでした。
もともとの造りの外にあとからぐるり廊下を増築して、寒さ対策をしたと思わせる間取りです。当初は道路に面した南西を店の玄関にしていたようですが、玄関含む南西から東南にかけて廊下を作った関係上、最初東南から入り、廊下を歩いて改めて南西から入るという、変わった作りの玄関でした。

店を広めにとったためか、2階の居住スペースは1階に比べて小さめの間取りで、そのせいで宅心がずれています。
もともと南北に並行して建てられた家ではなく、北が15度ほど右に傾いているのでそのずれで理想の家相とはいえない間取りになっています。

2.翌年引っ越しして夏にはオープンできるようリフォームを済ませたい。引っ越しにいい時期、契約や届け出をするのにいい日取りを割り出してほしい について

方位は東南、2018年戌年に引っ越すには歳破(さいは)という凶方位でした。

日本全体にいえることですが、縦長に伸びた日本列島の地形は吉方位をとりづらい形でもあります。
また、特に地方に多いのは今回の物件のように、東南ではなく東ならいいよといっても「東は山ばかりで何もありません」的な状況です。
お二人の星回りで東南への引っ越しが吉となるのは向こう数年先、希望する物件も数年後買える保証はないので当初の計画通り来年に引っ越したいからましな日取りでみてほしいということになりました。

3.新しいお店の屋号。ペンションの屋号は引き継がず、新しい名前にしたい。
和な名前で、あったかくてほっこりして、気さくに入れるような店名にしてほしい。 について

吉数だけではいい名前とはいえません。ご夫妻の星回りに合った、理想にそえる名前を考えました。
和な屋号ということですので、和食のお店によくある、ひらがなと漢字を混ぜた名前でご夫妻の名字を1文字使って「ひな菊」さんとしました。


天音の提案
物件については凶相、引越しもご夫妻の希望する2018年は凶方位です。その旨をお伝えしましたが、既に記載した状況により、翌年予定通り引越しをすることになりました。
悪いことはきちんと伝え、ではそれをどうベターに持っていくかがこの後の課題ですので、よくない中でもベターな日取りを割り出しました。

家相についても悪い箇所を伝え、方災除けのおふだを提案しました。ご夫妻に承知していただけて、1階と2階におふだを2葉ずつ、また庭に埋めてもらうおふだも作成しました。
方災除けのおふだは、いわば雨ガッパみたいなものです。大雨の中無防備で出かけるのか、雨ガッパを着て長靴を履いて出かけるのかでは被害の度合いも変わってくるといったらわかりやすいでしょうか。
方災を完全に避けることは難しいですが、防御手段として提案し、対策してもらいました。

所感
この引っ越しは方位も家相もよくないので、対策としては数年以内に吉方位に引っ越すこと、長居しないかもと頭の片隅で意識していてくださいとお伝えしました。
お二人の人柄に、今回の方位と間取りはそぐわないのでそう長くないうちにまた新しい引っ越しが発生するかもな、、、と感じたところも大きいです。

役所への申請やリフォーム、建築関係の人との打ち合わせ等、日取り選びというのもご依頼内容で多いのですが、予定より大幅に遅れたので日取りをさらにみてほしいというご依頼も、よくある話です。

特にリフォームや新築になれていないお客様だと、予定通りに事が進むと思いこんでいる場合が多く、予定が少しでもずれこむと不安になってしまうという方がいらっしゃいます。

今回の件でも2018年が明けたら引っ越して、夏休みのシーズンにお店をオープンさせる予定でしたが、

ちょうどこの時期、2018年から建築資材の価格高騰だったか、国の助成金の関係だったかで年内にエントリーする人が多く役所が殺到して、年内の手続きが間に合わなかったことが最初の延期でした。

その後売り出し物件に掲載されていた敷地面積が違っていたことがわかり、再度面積を計測する(地価や固定資産税が変わってくる)必要が出てきて再度申請しなおす必要が発生したり、

売り出し物件はまだ先住者が住んでいてなかなか退去してくれなかったり

このような想定外は引っ越しやマイホーム案件の時はざらなので、予定より多めに日取り選びは割り出すようにしています。
このK様ご夫妻はそれでも足りず、向こう1年先まで吉日を割り出しました。

K様ご夫妻のその後
ご主人の料理への意欲と情熱、奥方の内助の功とセンスのよさで、地元では雑誌に掲載されるなど、人気の和食屋さんになりました。

わたしはペンションの時の創作フレンチの大ファンだったので、和食に変更しちゃうの?フレンチも再開して~と思ってましたが、和食も大変すばらしく、季節ごとに通ってしまいました。

時には友人と、時には義理の両親と、夫婦でと、季節ごとの素材はもちろんお料理もすばらしくて、ご主人はその時の料理をすべて記帳していて同じメニューがかぶらないように意識しているという徹底ぶり。
リクエストすればあの時のあの味も再現してくださいます。

案の定?、数年後の2022年の暮れに、再度引っ越すのでまた方位と家相をみてほしいとご依頼がありました。
既に引っ越しも済んでいますが、今回は実にいい吉相の家への引っ越しでした。
現在は和食処「ひな菊」は閉店されていますが、新天地で更なる精進をしたいとのこと。
今後の活躍が楽しみです。