欲望という名の電車:相性がいいは仲がいいではない

テネシーウィリアムスの「欲望という名の電車」。
始めてこの戯曲を知ったのは18,9のころ。とても感銘を受けた、大・大・大好きな話です。
ときを経て、2026年3月に、篠井英介さんがブランチ役を演じる舞台「欲望という名の電車」を観てきました。
2回、チケットとりました。
ひょんなことから舞台前のお話会にも参加することができて、篠井英介さんと直接お話しする好機にも恵まれました。
「どうしてスタンリーはあんなにブランチをいじめたの?」のわたしの問いに
「スタンリーはちっとも悪くない、仲間に囲まれて平和に暮らしていた中にブランチという異物が入り込んできて、それを排除しようとしただけ」と篠井さんは答えてくれました。
ブランチの役を演じる人が、スタンリーをちっとも悪いと思っていない。それにもすごく驚いたし、彼のライフワークといっているブランチ役だけあって、かなり読み込んでいるなとも思いました。
「作中に、ブランチが新聞の集金の若い男の子に「若い、若い」と近づくシーンがあって、そこでお客さんは笑うんだけど、それはブランチがかつて若かったころに心が戻っていて、結婚相手の少年をそこにみたのではと思っています。だから笑うところではないと、個人的には思っています」的な話もしていて、とても聡明な方だと思いました。
10代のころから大好きな作品、これを観る機会に恵まれたこと、また演じる方がこの作品に命をかけた情熱を注いで演じていること、それを2回も観ることができて感無量です。
また観たい。コンスタントに死ぬまで舞台をみせてほしいです。篠井さんまたあの演技を魅せて。
2度目の講演に至っては最前列だったので、篠井さん演じるブランチの香水の香りがかぐわしすぎて、、、香りにまでこだわっていることに感激。ブランチにぴったりな香り。
今使っている香水が終わったら、わたしも同じものを買うと決めました。
と、ここまで熱く語りましたが、わたしは職業病で、見聞きする人たちの星回りをまず想像するのですが、劇中でブランチはおとめ座、スタンリーはやぎ座というくだりがあります。西洋占星術ではおとめ座とやぎ座は地の星座同士で相性良しとありますが、この二人は犬猿の仲なのです。
やはり太陽星座だけでは相性はきめられないか、それともふたりが出会った時期が悪かったか、方位が悪いのか。
九星は?八字(四柱推命)は?などと考えながら芝居をみていて
確かに九星や四柱推命で相性がよくても仲がいいとはいえない関係もあり、本来仲がいいイコール相性がいい、ではないのです。
占い的に相性の良し悪しもありますが、あとはレベルの違いもありますね。
この二人、元貴族とブルーカラーという身分の違いもあるので、身分が違えば言動も考え方も変わるし、それが大きかったのかなという感もありますね。
明らかにブルーカラーを見下すブランチと、
お高くとまっている様子が気に入らないスタンリー。
相手との関係が対等なとき。
相手を尊敬しているとき。
これらがないと人との関係は続かないし、いい関係も築けないのかなと。
相性以前の問題ですよね。
決して明るい話ではないし、いろいろと考えさせられることが多い話ではあるのですが、人の心をひきつけてやまない魅力がある作品です。
主人も今回は寝ずに最後まで観てました笑。
アメリカ版「斜陽」って感じですかね。斜陽も大好きな作品、没落系がツボなのかも、わたし。
