フリーダ・カーロ
図書館で借りてきました。
メキシコ女性の画家さんです。この絵は自画像、描かれている手の形のピアスはピカソからのプレゼントだそう。
有名になる人というのは、友達も有名人なんですね。
それはおいといて、この方は生涯痛みがつきまとう画家として有名です。
生まれつき右足の生育機能不全なところに小児麻痺、ポリオ、そして大きな交通事故、流産3回。
右指切断、時間差があって右ひざまで切断と、もう次元を超えてこちらまで痛くなるほどの体の痛みを経験されてらっしゃいます。
心の痛みは、愛する夫の度重なる浮気。
若い時ほど、純粋な人ほど、恋人の裏切りというのは大きな打撃を受けますが、うーんこれは最初が肝心かな。
一途になる相手を間違えたんじゃない?というのが率直な感想。
同じ一途なら、一途になる甲斐がある相手を選びましょうよ。
って、冷めてますかね。
お相手は、出会ったときには既にバツイチ子持ち、で三度目の結婚がフリーダですからね。
最初の奥さんにも二番目にも子供がいたそうなのでこの男性は明らかな事故物件、浮気性な男性がなぜ結婚するのか、結婚をどうとらえているのかも謎ですが、この夫、フリーダの妹とも関係を持ってしまうんですよね。
若気の至りというのもあったのでしょうが、この夫を選んだのは判断ミスとしかいいようがありません。
なので心の痛みに関しては、ちょっと共感できないんですよね。
きつい言い方になりますけど、自分で痛みを選んで酔っているといいますか。
といいつつ、どうあれ自分がどう感じたかですからね。特に女性の場合。
その時はひどい目に遭ったとか心の痛みとかいうのも、振り返ってみたら何もなかった平凡な人生よりよほど充実してたのかなと思いました。享年47歳。子供のころから病弱なら、いつ死んでもおかしくないのなら、目の前の出来事に前向きになって何事も経験しよう、人生楽しもうとどこかで思っていた気がしますね。
自分はこうなりたいか?と聞かれたらいやですけど(おい)、充実した人生だったんじゃないかと思います。
フリーダ最後の作品はスイカ。写真は本の脚色で、実際は人物像は描かれておらず、スイカだけ描かれています。
スイカを選んだのは、夏や赤の華やかさと、血を連想させる色だったからかなと思います。満足したからもうおしまい、と言っているかのような、今世での達成感みたいなものを感じます。