大地の恵み
お茶教室の、床の間の花。
飾られているのは先生宅のお庭に咲いていたテッポウユリ。その形が鉄砲ににていたことからつけられたそうです。
この花、実家だといつのまにか庭や道端に咲いてたりするんですよね。
球根だろうけど、種が飛んできて根付いたような咲き方する。
栽培してないのに群生してたりして、こうして生けたりしてもサマになるんですよね。
お花のお稽古とちがい、お茶って野花を使うんですよね。
庭に咲いてた花とか、よくみるとこれに紫のフジバカマというお花も沿えてあるんですけど、雑草みたいで言われるまで気づきませんでした。
この先生は実は私にとって3人目の先生なんですが、前の先生も筑波大の広い敷地からススキだの、雑草みたいなはっぱをとってきて、茶室の出入り口に生けたりしてました。
以前の先生は、筑波大の講師にも茶道を教えていたので、学園祭の時の茶会などには私たちのように外部の生徒も駆り出されて手伝いに行ったのです。
何が言いたいかというと、年金2000万問題だの、貧困女子だのいろいろ言われてますけど、見渡してみると豊かさでいっぱいだなぁと思うんですよね。
特に生まれて初めてつくばから出てみて思うのは、田舎はほんと、土地と緑に恵まれてますよね。
離れてみないとわからない豊かさってあるなと。
道路も広いし、東京の車道=つくばの歩道くらい、土地がある。
不動産やなんかみても、4LDK庭付き駐車場付きの一軒家が、中古で1000万以内で売り出してたりする。
で、緑に話を戻すと、こうやって庭や道端から引っこ抜いてきた花で茶室の床の間が成り立つなんて、考えてみたらぜいたくですよね。
都内で花を調達しようと思ったら、お金出さないとなかなか手に入りづらいし。
お金というのも人間が作り出した便利な道具ですが、お金があろうがなかろうが、空気はあるし太陽は照って植物が光合成して育ってくれたら、花に限らず作物だって育つわけで。
お金という存在があるゆえに、見えない恩恵、豊かさというものを見逃している気がします。
お金が悪いって言ってるんじゃないですよ。むしろ私はお金が大好きです^^節約も大好きです^^
これはこれで楽しいので。
ただ今はちょっと、お金を重要視しすぎてる感があるので、もっと見えない豊かさとのバランスがとれたらいいなーと思っています。