衣装ぼくろ

いつもの地のし(じのし)写真から。

今週末には義妹の浴衣が仕上がるので、次はこれ。義理母に。
浴衣づくり、楽しいです。


今日は衣装ぼくろについて。
首の後ろ、うなじのところにあるほくろを、衣装ぼくろといいます。
これがあると、衣服に困らないと言われています。

実はわたしには衣装ぼくろがあります。

おかげさまで、衣装には本当に困っていません。

最近の話ですと、和裁教室ではゆかたは最低でも5枚仕立てることになっています。
先輩たちに聞くと、大抵はその倍の10枚は仕立てたというので、このご時世で反物を10反用意するのどうしようかと、ひそかに悩んでいました。

というのも、今、家庭で浴衣を手作りする人ってあまりいないですよね。
なので最近の呉服屋さんは、浴衣の反物もあまり在庫に抱えず、カタログの中から選んで絶対買うという条件で取り寄せてもらうところが多かったりします。
相場も1万5千円~、という感じだし、竺仙に至っては一反3万円~なので、これが10倍となるとさすがに厳しいですよね。

ネットで反物も出回ってますが、実物見たいしね。
薄すぎて1枚で着るのは厳しかったりといったことがあるので、すべてネットで調達というのも厳しかったりします。

かつてわたしが15年以上前に仕立てた時は、お安いものだと5000円切ってたんだけどな、浴衣ってカジュアル着なのになんでこんなに高いのか・・・。

と思っていたところ、先輩が5反もくれました。
用意するの大変でしょ、とのことでした。

あとは呉服屋を回って、1反だけしかないけど代わりに激安で譲ってくれたり、憧れの竺仙も1反調達して、事なきを得ました。

思い返せばこんな感じで、

浴衣地に限らず洋服でも似た話が多いです。
かつては憧れのブランドものを奮発して買うこともありましたが、あるとき「もしかしてわたし、着るものに困らない?」「買わないくらいがちょうどいい?」と気づきました。

実際そうでした。

ですので最近は、やっきになって反物探しや洋服探しをやめました。
物が多い時代でもあるしね。

ゆかたが終わったら、ひとえのお稽古に入りますが、既にそれ用の反物はそろっています。
お客様のお母さまから譲ってもらったり、これまた激安ルートで手に入ったり。
必要なことは起こるんだなーと、豊かさをかみしめています。

前の記事

家を建てるときと気学

次の記事

女性は花よ