傾斜星 それぞれの性格(ケーキで解説・天音的解釈)
傾斜星のそれぞれの性格を、ケーキを選ぶときにたとえてみました。以下、そのストーリーです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お父さんが、家族のためにケーキを買ってきてくれました。
母:みんな、お父さんがケーキ買ってきてくれたわよ。みんなで食べましょうね。
子供たち:わーい
箱をあけると、色々なケーキが8つ入っていました。6人の子供たちが食べたいのは、イチゴのケーキです。でもイチゴのケーキはひとつしかありません。
七海:わたしイチゴのケーキがいい!
梨華:あんたにここのケーキのおいしさなんてわかんないわよ。イチゴのは私が食べるの。さ、私によこしなさい。
雷人:オレは長男だからオレがイチゴっしょ。お前らは他のを選べ。
七海:いや~私がイチゴ!!
権太:ここは七海にイチゴは譲ってやれよ。一番小さいし女の子なんだから。(けどホントはオレもイチゴのがいいんだよな)
しず香:ここはあみだくじで決めない?
しず香の意見が平等だと思ったきょうだい達は、あみだくじでケーキを決めることにしました。ここで、誰かのライン電話が鳴りました。
しず香:あら?ライン鳴ってない?誰のスマホかしら
みな一斉に、スマホの音がする方向に目を向けます。その隙に、しず香はあみだくじに一本線を追加しました。
あみだくじの結果、しず香がイチゴのケーキを勝ち取りました。
七海:やっぱり私がイチゴの食べたい~!!
父:ほらここは七海に譲ってやりなさい。あんまりけんかするともう買ってきてあげないぞ。お父さんはモンブランでいいから。
あみだくじで決めたはずなのに、結局イチゴのケーキは七海のものになってしまいました。
瑞樹:僕がとってあげるよ。ほら、お皿貸して。
瑞樹が七海にケーキを盛り付けてあげようとしたら、手を滑らせてケーキを落としてしまいました。
七海:えーんえーん、ケーキぐちゃぐちゃになっちゃった、かわいくなきゃやだよ~(泣く)
瑞樹:ごめんな、この崩れたやつはお兄ちゃんが食べるから、お兄ちゃんの崩れてないやつあげるよ。(崩れてようがなんだろうが、イチゴのケーキには変わりないよな。俺ってラッキー)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ケーキを食べ終えて
権太:(こっそりと)お母さん、今度イチゴのケーキ買ってきて。オレ2個ね。
母:はいはい。(こんなにもめて、仕方ないわね。お父さんも子供たちには全部同じイチゴのを買ってきてくれたらよかったんだけど。ま、買ってきてくれたのはうれしいから、これはこれでよしとして。次は私が全員分、イチゴケーキを買ってくることにしましょうか)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
傾斜星は全部で8種類、これを家族にあてはめて、父と母、長男長女、中男中女(次男次女の意)、末男末女の8人家族で上のような話でたとえてみました。
父:乾宮傾斜(六白金星)
母:坤宮傾斜(二黒土星)
雷人(長男):震宮傾斜(三碧木星)
しず香(長女):巽宮傾斜(四緑木星)
瑞樹(次男):坎宮傾斜(一白水星)
梨華(次女):離宮傾斜(九紫火星)
権太(末男):艮宮傾斜(八白土星)
七海(末女):兌宮傾斜(七赤金星)
です。五黄土星はありません。
ほしいものに素直に手を伸ばすのは兌宮と震宮、乾宮です。兌宮は無邪気にかわいいものが好き、素直にほしいと言います。震宮は長男で特別扱いされて育っているので、ほしいものに躊躇しません。父親はさすがにイチゴをめぐっての争いに加わりませんが、最初から自分にふさわしいものを、競争せずして決めています。
それに対し、離宮は理屈をこねて欲しいものの主張をします。あんたなんかにこのケーキのおいしさなんてわからないわ、味がわかる私が食べた方が、ケーキも幸せってものよ、という具合です。
長女の気質をもつ巽宮は、表立ったけんかや争いはしません。離宮のような理屈もこねません。あみだくじを提案し、みんなが見ていない隙に線を一本加えるような、ちょっとした工夫でイチゴのケーキを獲得しようとします。どの星もわがままですが、実はこの巽宮が一番わがままです。スマートさを崩さないためわかりづらいですが、巽は成木にたとえられ、根を張るわがまま=根回しをするのです。
次男である坎宮は損して得とれというか、実をとるところがあります。崩れたイチゴケーキを兌が嫌がることをわかっていて、手を滑らせてケーキを崩し、責任をとったことにして目的達成させます。この坎宮も表立っては争いませんが、策略で自分のものにしようとします。坎宮には陥れるという意味があります。
末男である艮宮はかっこつけやです。本当は自分もイチゴのケーキが食べたいのに、末女・兌に譲ってやれよとやせ我慢をします。けれどやっぱり未練は残り、後でこっそり母親にイチゴのケーキをねだります。しかも2個食べたいと。艮宮には強欲という意味があり、必要以上にほしがる傾向があります。
坤宮はそんな子供たちが全員かわいくて仕方ありません。母親の気質を持っているので、尽くすことで愛情を示します。自分のことは後回しで、せっせと切り詰めたお金で全員にイチゴケーキを買ってあげるような優しさを持っています。わがままな子も理屈をこねる子も、独断的な父親も強欲な子も、みんな自分の家族で愛しいのです。坤宮には受け入れ育てるという意味があり、母親という表現がぴったりです。
傾斜星は、生まれ年の本命星と生まれ月の月命星から、後天定位盤にかけあわせて割り出します。人ひとりが持っている星はひとつだけではなく、本命星、月命星、傾斜星と、九星だけでも3つあります。この組み合わせと男女の違いだけでも、幾通りもの性格や行動パターンが出てきます。今回はその中の、傾斜星をとりあげてみました。